垣根帝督「協力しろ」鹿目まどか「ええ…」
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57:名無しNIPPER
2018/05/31(木) 02:51:59.30 ID:0yTXSYnu0

        ☆



夕暮れの街並みを巴マミを先頭に、少女たちは歩いていく。

マミは言う。

「魔女を見つけるには自分の足で歩き回るしかないわ。こうやって、ソウルジェムに反応する魔女が残した痕跡を辿っていくの」

彼女の手にあるソウルジェムは移動する方向によって、その輝きを明るくしたり、暗くしたりしていた。

まるで宝探しの金属探知機のようにソウルジェムを使いながら、彼女たちは少しずつ
核心の場所に近づいていく。

とはいえ、街を全て捜索するとなるといくら何でも心が折れそうだ。

さやかはマミに駆け寄ると、疑問に思ったことを尋ねてみる。

「毎回こうやって手探り状態で見つけるんですか? 少しは範囲を絞らないと、さすがに身体が持たないと思うんですけど……」

「ある程度目星は付けるわ。魔女は人の感情に付け込んでエネルギーを吸いとってしまうの。だから、人通りの多い場所とか繁華街を中心に探すことが多いわね」

巴マミはそう言ったが、ソウルジェムに従って辿り着いたのは人の気配すらほとんどない寂れた裏路地だった。

道路脇には腐食し読めなくなったスナックの看板や、チェーンが錆びついた自転車などが乱雑に置かれている。

辺りの建物も土台はしっかりしていて、割と高さもあるが、エントランスはチェーンで封鎖されていて割れたガラスの中には資材が散らばっているのが見える。

コンクリートはひび割れて剥がれ、中の鉄骨が剥き出しになっているビルもある。

いずれにせよ、現役で使われている様子はない。




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