垣根帝督「協力しろ」鹿目まどか「ええ…」
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34:名無しNIPPER
2018/05/20(日) 00:56:30.83 ID:g+gQ75yp0



一瞬の沈黙の後、ドレスの少女がなるほどね、と静かに呟いた。

「研究員がやられたのね」

「それも1人や2人じゃない。不思議っスよね? いくら外部とはいえ、一応学園都市の研究機関だ。セキュリティに抜かりはなかったはずなのに」

学園都市が派遣した研究員。

それはもちろん大学を出たばかりの若手研修生などではない。

情報漏洩を防ぐため、選ばれた精鋭にそれをさらに監視する何重ものシステム。

世間一般には発表されていないが、当然最新鋭の技術を盗もうとするよからぬ輩の襲撃も想定に入れて、それなりの武装も常備されているはずだった。

その中で起こった、集団失踪事件。

施設が荒らされた形跡もなく、見事に人影だけが切り取られたように消えていたという。

「何人かが結託して逃げ出したとかは……、科学技術を外部に売るために」

「学園都市から外部に出る時は、ミジンコサイズのナノデバイスを血管に注入されるわ。どこへ逃げたってGPSで丸わかりよ」

「じゃあ」

「ま、そういうことだよ」

タブレットをカバンにしまい、誉望は手をヒラヒラと振りながら言う。

「半端な部隊を送り込んでも返り討ちにされると踏んだんだろう。それで俺たちに白羽の矢が立ったってこと」

「0930事件に続いてのこれ。統括理事会はある程度目星を付けてるのかしら」

「うーん……。でもそうなるとかなり危なくないですか? 相手は短時間で都市機能を麻痺させて研究員を痕跡すら残さず暗[ピーーー]るほどの手練れなんですよね」

「この2つの犯人が同じかは分からないけど、まあ危険なのは事実だな」

そこまで言って、誉望はハアと溜め息をついた。

他の2人もそうだが、話の内容の割にはどこか口調が軽い。

まるで、強力な後ろ楯により自分たちが犠牲になることは絶対にないとでも言うかのように。

「ま、ただ俺たちがここであーだこーだ言ってもしょうがないスよ。決めるのはあの人だし」

「そうね。彼も色々と"準備"をしてるみたいだから、恐らく断るんじゃない?」

誉望も同意見だった。

0930事件以来、学園都市の防衛網は弱点が露呈した形になってしまっている。

その隙をついて、いくつかの暗部組織が人目につかないところで様々な企てをしていた。

そして彼らもその中の一つであり、とある目的の為に着々と準備を進めている。

だからこんな依頼受けられるはずがない。

そう思っていたからこそ、誉望は楽観的に考えていたのだがーー。




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