33:名無しNIPPER
2018/05/20(日) 00:55:38.40 ID:g+gQ75yp0
「何それ?」
タブレットの書き込みを訝しげに見つめながら、ドレスの少女は半ば呆れたように呟いた。
「今回の依頼」
「は?」
「見滝原やその周囲で怪死や行方不明になる人が多発してるのは事実なんスよ。それを調査しろってさ」
「はあ……。何で私たちが……?」
「確か、見滝原って学園都市と提携して急発展してるとこですよね」
口元に指を当てて考えるようにしながら弓箭猟虎が言う。
「でもそんなのどこででもあり得る話ですし、そもそも県警の管轄なのでは? 私たちの出る幕ではないと思うんですけど……」
彼女が言ってる事はもっともだった。
いくら繋がりがあろうと、街中で起きる出来事全てに干渉していてはきりがない。
学園都市は(体面上は)あくまで一自治体という扱いであり、他の自治体を調査する権限などない。
だが、
「そりゃあ地方の一般市民が多少どうなろうが学園都市は歯牙にもかけないだろうさ」
誉望は何かを確信しているように言う。
「でも忘れてないスか? 見滝原は事実上学園都市の庇護の下成長を遂げた街だ。当然あの統括理事会が博愛精神に満ちた慈善事業としてそんなことする訳ない。見返りはきっちり貰ってる」
「まあ確かにあの街には学園都市の出先機関がたくさんありますしーー」
と、そこまで言ったところで猟虎がハッ、と何かに気づいたような表情をする。
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