垣根帝督「協力しろ」鹿目まどか「ええ…」
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126:名無しNIPPER[saga]
2019/09/18(水) 23:14:09.48 ID:D/5KSD4a0
      ☆



まるでジェット機のような速度で駆け抜けた一連の事象に振り回されていた巴マミだったが、一段落ついて冷静になってみるとひとまず自分の命の危機を脱したのは理解できた。

その当事者である垣根と呼ばれた長身の少年は、自身が叩き伏せた魔女や結界の周りを興味深そうに観察している。

(魔法少女……、なはずないわね。なら彼は一体……)

マミの頭にあるのは先ほど魔女を一撃で吹き飛ばした白い翼だ。

冗談ではなく、人間の背中から天使のような翼が生え烈風を巻き起こしたのだ。

(使い魔ならまだしも、魔女本体をあんな一瞬で……。何者なのあの人たちは)

驚きと警戒と恐怖がマミの頭の中で反芻する。

そんな彼女の様子に気づいた垣根が、まるで忘れ物を思い出したような顔で近づいてきた。

「そういや大丈夫だったかオマエ。なんかビニール袋みたいに飛んで行ったけど」

「いや、吹っ飛ばしたのアンタじゃん。そんな他人事みたいに」

辛辣な表情でさやかがツッコミを入れる。

「ああ? じゃあ黙って観戦してるほうがよかったか? その場合コイツの人生はすでにゲームセットだったと思うが?」

そう、確かに彼の言う通り、あの時マミは完全に油断して裏をかかれた。

あの一撃がなければ今頃どうなっていたかは言うまでもない。

「う……、でももう少しマシな方法が」

「大丈夫よ美樹さん。私は平気だから」




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