垣根帝督「協力しろ」鹿目まどか「ええ…」
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107:名無しNIPPER[saga]
2018/11/25(日) 23:59:54.37 ID:ULLyrJIa0

直後、グリーフシードが強烈な光を放った。

すなわち魔力の解放。

『器』に収まり切らなくなったエネルギーは、水風船が割れるように一気に周囲へ広がっていく。

その魔力は離れた所にいるまどかとさやかでさえも感じ取れたほど。

ピリピリと痺れるような圧力を頬に受け、二人は表情を強ばらせる。

唯一、直接対峙している巴マミだけが不適な笑みを浮かべていた。

彼女の視線の先に現れたのは、小型犬程度のぬいぐるみのような形をした魔女だった。

傍らのキュゥべえは告げる。

「結界の様子や使い魔の姿から分析するに、さしずめお菓子の魔女ってところかな」

「お菓子は私も好きだけど、入院患者をその材料にするのはいただけないわね。産まれたばっかりで悪いけど、完全に目が覚める前に倒されてもらうわよ!」

先手必勝。

巴マミは周囲にマスケット銃を展開すると、轟音と共に発射した。

弾丸を受けた魔女が勢いよく跳ねたところに、また別の弾丸が命中する。

まるでビリヤードのように小さな魔女の体が四方八方へ飛び跳ねる。

そうしながらマミはチラリと後ろを振り返った。

陰から見ている後輩の少女たちーー正確には、魔法少女になる決意を固めた鹿目まどかに向かってウィンクする為に。

(見ててね鹿目さん。先輩として、魔法少女の戦い方の模範を示してみせるわ)

「そこよ!」

魔女が弾かれてマミに向かって飛んでくる。

彼女は銃身を握ると、ゴルフスイングのようなフォームでそれを打ち返した。

空高く舞い上がった魔女は空中で縫い止められた。

先ほど暁美ほむらに使用したのと同じ、リボンによる拘束。



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