101:名無しNIPPER[saga]
2018/11/25(日) 16:33:10.83 ID:ULLyrJIa0
(クソっ!)
暁美ほむらは歯噛みする。
巴マミの行動パターンを読み違えていた事に後悔するが、考えられる事態の中でもこれは最悪だ。
このままいけばどんな事態が起こってそれが鹿目まどかや美樹さやかにどういった影響をもたらすのか、彼女はよく知っている。
そしてそれが、今後の彼女たちのどういった行動に繋がっていくのかも。
(このままでは巴マミが……。いや……最悪この場で咄嗟にキュゥべえと契約してしまうなんて事も)
考えれば考えるほど悲観的な未来しか見えなくなる。
身体に食い込むリボンが、思い通りにはさせないとほむらの意思を嘲笑っているようにすら感じた。
ただ、ほむらは一つ大切な事を忘れている。
それは『イレギュラー』の存在。
一見関係ないように思えても、実は意外なところで影響が出たりするものなのだ。
だからこその『イレギュラー』。
彼女にその事を思い出させたのは、背後から聞こえた足音だった。
「………………!?」
「オイオイ何だこりゃあ? 他にもいたなんて聞いてねえぞ」
背後から聞こえた声。
そこにいたのはスラリとした体型の、何だかガラの悪そうな少年だった。
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