垣根帝督「協力しろ」鹿目まどか「ええ…」
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102:名無しNIPPER[saga]
2018/11/25(日) 16:33:59.90 ID:ULLyrJIa0

彼は自宅の軒下に蜂の巣でも見つけたような表情でほむらを眺めている。

「テメエが一連の事件の犯人、って訳じゃねえよな。一体どういう状況だこれ? もしかしてそういうプレイなの?」

(一般人ーー!!? 間違って迷いこんだ!?)

「今すぐ引き返しなさい! ここは危険よ!」

ほむらは思わず叫んだ。

体が揺れ、リボンが食い込み締め付けられるが、そんな事はどうでもいい。

結界が完全に閉じれば、本当に出られなくなってしまう。

が、目の前の男は意にも介さず呆れたように肩を竦めただけだった。

「ハア……、そんな格好で言われてもな。ああそうだお前巴マミって奴知らねえ? 確かこの辺りにいるはずなんだが……」

「ーー!? 巴マミと知り合いなの!? 一体何者ーー!?」

「質問してんのはこっちだボケ。何? この先に居るのか? ならテメエに用はねえ。こっちは暇じゃねえんだ」

適当に言葉を吐き捨てて、彼は奥へ向かおうとする。

「待ちなさい!! あなたここがどういう場所か分かっているの!? 調子に乗ってると生きて帰れなくなるわよ!」

「ご忠告どうも。だがテメエこそ俺が誰だか知ってて言ってんのか? どこのどいつかも分からねえ奴にあれこれ言われる筋合いはねえよ」

そう言うと、ヒラヒラと手を振って男は結界の奥へ消えていった。

ほむらは唇を噛み締める。

あんなチンピラみたいなのが生き残れるとは思えない。

お化け屋敷にでも入った感覚なのだろうが、さっさと助けなければ犠牲が増えてしまう。

それに巴マミと知り合いというのも気になる。

彼女の周囲は一通り調べたが、その中にあんな少年はいなかったはずだ。

このまま二人とも死ねば、結局分からず仕舞いになる。

何とかして抜け出さなくては、と考えた時だった。



「うわっ! どうなってんスかこれ。まさか垣根さんの仕業!?」



新たな声が聞こえ、再びほむらの思考が、中断された。




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