93:名無しNIPPER[saga]
2018/04/29(日) 19:11:19.15 ID:A6rjc17z0
「美優さんは…」
ほたるちゃんの口から、ようやく――でも、涙混じりの声が聞こえました。
「……今度のフェスに、出られるんですか?」
――私はプロデューサーさんと、顔を見合わせました。
彼は、どう言い繕おうか、言葉に迷っているようです。
「きっと、難しいでしょうね」
嘘を言っても仕方が無いので、私はほたるちゃんに、なるべく明るい調子で話します。
プロデューサーさんが、小さく声を上げたのが傍で聞こえました。
「でも、ほたるちゃん。これは、本当の事なんですけれど……私、元々足を痛めていたんです。
だから、今度のフェスも私、実は、辞退しようと思っていたんです。
言い出せなくて、ごめんなさい。だからね、ほたるちゃん……その、本当に、気にしなくて大丈…」
「私なんて……」
「……えっ」
226Res/193.03 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20