220:名無しNIPPER[saga]
2018/04/30(月) 03:32:20.73 ID:LS54PsoZ0
遅れを取り戻すべく、テキパキと支度を整えます。
久々のお出かけなので、おめかしも、ほんの少し念入りに。
そして、私はそれを首に掛けました。
こうして見ると、思いのほか主張するものですね。
『てんとうむし〜ず』――ふふっ、変な名前。
でも、悪くないなぁと、内心思っているのは秘密です。
そうなりたいと、私自身思っているから。
ほたるちゃんが人々の不幸を背負ってきたのなら、私はそれを肩代わりしたい。
彼女ほど立派なテントウムシにはなれなくとも、この先少しでも、恩返しが出来たなら――。
背負う不幸を少しでも軽くするための、彼女のテントウムシは私なのだと。
そして、自分の幸せに向けて飛び立つテントウムシは私なのだと、いつか胸を張って言えたらどんなに素敵でしょう。
そんな夢を、私は持つことが出来たんです。
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