199:名無しNIPPER[saga]
2018/04/30(月) 02:15:19.17 ID:LS54PsoZ0
「ゴムを……」
「大したものだよ。つくづく不幸との付き合い方を、あの子は心得ているのだな」
腕を組み直し、感心した様子で事務員さんは、鼻でため息をつきました。
「しかし、不幸な境遇そのものを、あの子は良しとしなかった」
「だから、アイドルを……?」
ッ――!!
――おそとにいって、むしのかいだんごっこするの!
――おばあちゃん、おそとのむしはかわいいって、いってたもん! おそといくの!
突然、ふと、私の幼い頃の記憶がフラッシュバックします。
祖母から教わったばかりの、外での遊びをやりたくて、玄関で慣れない駄々をこねる私が見えました。
226Res/193.03 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20