198:名無しNIPPER[saga]
2018/04/30(月) 02:11:26.22 ID:LS54PsoZ0
「! あ、危ないっ!!」
紐が切れたっ!
切れ――!
? え――――。
――〜〜〜ッ!♪ 〜〜♪ 〜〜!!♪
小さな体からは想像もつかない、キレのあるダイナミックなターンを見せた彼女に、観客からは一際大きな歓声が上がりました。
額に汗を浮かべ、それでも変わらずほたるちゃんは歌い、踊れる喜びを、なお全身で表現し続けます。
「た、倒れなか……た……?」
「靴紐なら」
呆然とする私の胸中を見て取ったのか、事務員さんが口を開きました。
「あれは飾りだ」
「飾り?」
「本当は、足を中のゴムで留めてある。
靴紐は切れる可能性があるからという、あの子自身の提案によるものだ」
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