190:名無しNIPPER[saga]
2018/04/30(月) 01:49:54.03 ID:LS54PsoZ0
「大丈夫……ですよね、ほたるちゃん」
固唾を飲んで見守りながら、そっと隣の事務員さんに同意を求めます。
「そうだな……何せ、事あるごとに色々な目に遭ってきた子だ。
今日のような日のこの時に、何も起こらないとはとても思えない」
ところが、事務員さんは私の意に反し、縁起でも無い事を言い出しました。
「ちょ、ちょっと事務員さん!?」
「フフッ、まぁまぁ」
彼女は苦笑し、手を振ります。
「私は、何も心配していないよ。何かが起きたとしても、既に取るべき手は打ってある」
「……えっ?」
「たとえ彼女が“死神”や“疫病神”だとしても、捨てる神あれば拾う神あり……いや、この場合……」
事務員さんは、得意げに鼻を鳴らしました。
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