181:名無しNIPPER[saga]
2018/04/30(月) 01:14:18.40 ID:LS54PsoZ0
「何だと……?」
「彼女が背負う不幸が、全て彼女のせいでしょうかと聞いているんです」
プロデューサーさんは、微動だにせず、その男の人を見据えているようです。
「確かに、彼女は数々の不幸に晒されてきました。
彼女の所属していた事務所のいくつかも、潰れてしまった事実は確かにあるようです。
だが、彼女自身がそれを望んだ事は一度だって無い。
いつだって彼女は、それを回避し、跳ね返し、あるいは周りの人に及ばないよう一人で受け止めて来た」
一歩、近づいてプロデューサーは、なおも続けます。
「彼女は、不幸との付き合いこそ長くあれ、不幸に晒される姿が似合う子では決してありません。
それに打ちひしがれ、耐えきれず逃げだし、ましてやそれを周囲に押しつける事を、何よりも許せない子です。
断言します。彼女以上に強い人は、この会場のどこにもいない」
「テメェんトコのアイドルの自慢話はいいんだよ、俺が言いたいのは…!」
「出るとこ出ると、そういうお話でしたね。ふざけるなとも。
同感です。ふざけてほしくないのはこちらの方だ。出るとこ出たいのなら、出ればよろしい。
こちらも今の御社の言葉、そっくりそのまま名誉毀損で訴えてやりたい所なんですよ」
「何だぁ!?」
「三船君」
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