179:名無しNIPPER[saga]
2018/04/30(月) 01:05:44.61 ID:LS54PsoZ0
本当は、最初から、彼に聞いておけば良かったのかも知れません。
ですが、ありがたい事に、後悔する気分にはなれません。
なぜなら、あの人がまともに答える事は無いと思えるからです。
「ひょっとして、ほたるちゃんへのプレゼント、買っていましたか?」
そう聞いたとしても、あの人は適当にはぐらかして、直前まで秘密にしていた事でしょう。
絶対に、私達には見せない一面があることを、私はあの日から知っていました。
適当に振る舞っているように見せて、おそらくは、誰よりも汗を流し、私達を見守ってくれている人。
あぁ、見えてきました。あの見慣れた後ろ姿。
その人は今――。
「いい加減にしてくれよオタクらさぁ!
どうしてくれんだあぁん!? オタクんトコの“アレ”のせいでもう台無しじゃねぇか!!」
あの、意地の悪い人と向かい合っていました。
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