166:名無しNIPPER[saga]
2018/04/30(月) 00:24:08.55 ID:LS54PsoZ0
ま、まさか、とぼけて――?
いえ、違う――私は、落ち着いて彼女をもう一度よく見ました。
長くて綺麗な黒髪――確かにそう。でも、ジャージは――。
彼女の履いていたジャージは、真っ黒に白のラインが側面に一本入っています。
あの集団にいた、青みがかったジャージとは、少し似ています。でも――。
しゃ、シャツも――真っ白の地というよりは、ややクリーム色っぽくて――。
そ、そんな――。
「ひ…………人違い……」
「おい、どうしたぁ?」
「なんかよく分かんない人が急に話しかけてきた。あの……もう、いいですか?」
運転席にいた男性と言葉を交わし、彼女は私に、不機嫌そうな顔を向けました。
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