165:名無しNIPPER[saga]
2018/04/30(月) 00:21:05.89 ID:LS54PsoZ0
今ですっ!
「お金は後で払います!」
「は、はぁ…」
ドアを開けると、まともに視界が開けないほど、もの凄い豪雨です。
気休めかも知れませんが、あの日買った折りたたみ傘を開き、急いで前の車に駆け寄ります。
「す、すみません!」
聞こえないかしら――無礼を承知で、私は車の窓を叩きました。
「すみませんっ!!」
後部座席の窓がゆっくりと下がり、中から怪訝そうに女の子が顔を覗かせます。
「? ……何?」
私は、言葉を選びますが、心の余裕はそうありません。
「あの、その……こ、小包をっ! 先ほど、持っていたはずの、プレゼントが…!」
「え?」
「で、ですからっ! えぇと、リボンが付いた包装紙で、これくらいの大きさのを、持っていませんでしたか?」
「…………何を言っているの?」
「え……?」
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