163:名無しNIPPER[saga]
2018/04/30(月) 00:13:14.69 ID:LS54PsoZ0
最初の信号で、運悪く引き離されました。
いえ、運悪くなんてありません。
これも“不幸”では、決して――。
「あっ」
携帯が鳴りました。ディスプレイを見ると、プロデューサーさんです。
開催前に関係者一同集まるように言われていたのを、すっかり忘れてしまっていました。
きっと、勝手にいなくなった私を、皆さん怒っているでしょう。
「もしもし、すみません私…」
『あ、もしもし美優さんっ!? 今どこっ!?』
「じ、実は……ちょっと、探し物をしていて、公園の外にいます」
『ええ、えぇぇっ!?』
私は、なんてダメなんでしょう。
いつもいつも、皆さんにご迷惑をかけてばかりです。
「本当に、すみません、でも……どうか、待っていてください。
必ず、出番までには戻りますから……!」
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