161:名無しNIPPER[saga]
2018/04/30(月) 00:08:12.74 ID:LS54PsoZ0
「おねえさんありがとう!」
インフォメーションセンターに行くと、その子の母親とすぐに出会うことができました。
ちょうど、迷子の相談をしようと思っていたようです。
「本当にありがとうございます。親切にご面倒を見てくださって…!」
「い、いえ。それでは、私はこれで」
息を切らし、先ほど彼女達を見失った所へ戻ります。
開催時間が近づくにつれ、人もどんどん多くなってきました。
もう、見つけるのは不可能に近いかも知れません。
「――!」
いや、いました――遙か前方に。
どうやら他の子達と別れたようですが、その黒いジャージを履いた黒髪の子が、広場の外に出ようとしています。
まさか、こんな簡単に見つかるなんて、何という僥倖でしょうか。
でも――。
その子は駐車場の方に歩いて行き、予め待ち合わせていた男の人の車に、乗り込んで行くようでした。
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