156:名無しNIPPER[saga]
2018/04/29(日) 23:52:02.71 ID:A6rjc17z0
可能性として考えられるシーンは、ただ一つ。
少し前、スタッフさんに渡す音源のCDを出そうとバッグを漁りながら――。
――キャッ!? うわ、す、すみま…
――失礼。
あの人にぶつかった時に、落としたとしか、考えられません。
「あっ、美優さん?」
次の瞬間、私は駆けだしていました。
いても立ってもいられません。
誰かに拾われていて、そのまま取られているかも知れない。
右往左往するスタッフさんと機材に、踏み潰されているかも知れない。
あるいは、蹴っ飛ばされて、見つけにくい所に隠れてしまったかも知れない。
嫌な予感――“かも知れない”を挙げると、キリがありません。
目的の場所が近づいてきました。
と、その時――。
「あっ――」
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