155:名無しNIPPER[saga]
2018/04/29(日) 23:48:52.19 ID:A6rjc17z0
気づくと、空は真っ黒な雲に覆われ、時折遠くでゴロゴロと音が聞こえます。
プロデューサーさんが、ほたるちゃんを出演者用のテントへ案内しました。
皆さんの後ろを歩きながら、おもむろに私はバッグを漁ります。
そろそろ――。
――――?
「どうしましたか、美優さん?」
トレーナーさんの張りのある声が、かすかに聞こえた気がしました。
でも、意に介する余裕がありません。
「あぁ、アタシの事なら心配無用ですよっ!
確かに、先ほどほたるちゃんと最終練習をした際、大量の毛虫が私に降ってきました。が! 逆にこれを上回る毒を以…」
「無い……」
「へ?」
ほたるちゃんへのプレゼントが――いくら探しても、ありません。
そんな――え、どうして――。
事務員さんに聞かれた時には、確かにあったのに――!
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