152:名無しNIPPER[saga]
2018/04/29(日) 23:33:11.57 ID:A6rjc17z0
「……すみません、ありがとうございました」
改めて、私は頭を下げました。
まさか、346プロの方が私を――いいえ、ほたるちゃんをかばってくださるなんて。
「余計な口を挟んでしまい、失礼致しました」
「そ、そんな失礼だなんて!」
「白菊ほたるさん、でしたね?」
346プロのプロデューサーさんは、少しだけ頬を緩めました。
「先ほど、姿を拝見しました。
お伺いしていた噂話とはほど遠い、ひたむきで真っ直ぐな、良いアイドルであると感じました」
お世辞、でしょうか――。
いいえ――嘘を言っているとは思えません。
慇懃とした姿勢を崩さないまま、その人はクマのように大きな体を丁寧に折り曲げました。
「私共のアイドルのためにも、今日は大いに勉強させていただきたいと思います」
そ、そんな畏れ多い――うぇぇ――?
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