146:名無しNIPPER[saga]
2018/04/29(日) 23:17:04.54 ID:A6rjc17z0
「そこの、今ちょっとデブな人が降りてった、向かって右側の階段からかな?」
プロデューサーさんが、手元の資料を見ながら指を差しました。
「で、終わって捌ける方も同じ。待機場所の舞台袖もそこだから、迷う事は無いと思う」
「着替えは、あそこのテントで良かったんですよね?」
「うんうん、確かウチら専用のスペースは用意されてて、衣装ももう届いてるはずだよ。
まだ着替えないでしょ?」
「はい。予め場所を確認したら、どこか空いているスペースで通し練習をしたいのですが」
「おう、さっきトレーナーちゃんからLINE来てたよ。
裏手の駐車場のそばに、人気の無い小っちゃい広場があるって。行こうか」
「お願いします」
ほたるちゃん――す、すごいなぁ。
この大舞台に臆するどころか、冷静に今日の段取りをおさらいして、自分の取るべき行動を判断できています。
プロデューサーさんに連れられ、彼女はスタスタとステージを降り、テントの方へ歩いて行きました。
「三船君」
「は、はいっ!」
「あそこに、今日のステージ運営の監督者がいる。進行方法を確認しておくと良い」
226Res/193.03 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20