145:名無しNIPPER[saga]
2018/04/29(日) 23:13:14.09 ID:A6rjc17z0
私の通っていた地元の高校は、田舎であった分、敷地も校庭もすごく広いものでした。
100m走のレーンを斜めではなく真横に引いて、なお十分な余裕があったほどです。
眼下に広がる一面の広場は、記憶にあるその校庭の、優に倍の広さはあるでしょうか。
チケットは完売とのことでした。つまり――。
およそ数時間後には、この広場を大勢の観客達が埋め尽くす事になります。
私は――内心、ホッとしてしまいました。
その光景を想像するだけで、私は足がすくみ、声を失ってしまいます。
「ここが、今日の会場なんですね……」
ほたるちゃんは、独り言のようにそう呟くと、私達に向き直りました。
「どちらから、私は上がるのでしょうか?」
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