144:名無しNIPPER[saga]
2018/04/29(日) 23:10:28.87 ID:A6rjc17z0
「主役……」
ふと、隣に立つほたるちゃんを見ました。
彼女は、背筋を伸ばして唇をキュッとつぐみ、ステージを一点に見つめています。
ずっと憧れていながら、ステージはおろか、レッスンさえまともに受けてこられなかった。
そんな彼女が、いよいよこの日を迎えたその胸中には、どんな想いが去来している事でしょう。
「ほたるちゃん」
「……はい」
私は、ほたるちゃんをステージの上に促しました。
一歩一歩、ゆっくりと段を上がり、プロデューサーさん達のもとに向かい、観客側を振り返ります。
――――。
私は、目眩がしました。
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