143:名無しNIPPER[saga]
2018/04/29(日) 23:08:09.04 ID:A6rjc17z0
大きな国立公園の、関係者専用の駐車スペースに案内され、車を降ります。
「そうだ。オバちゃんから高ぇタフマン、皆の分も買っといたから、本番前に乾杯しようぜ」
そう言ってプロデューサーさんが、手に持った袋から皆にそれを手渡しました。
なるほど、ラベルがちょっと豪華なんですね。
しばらく公園内を歩いて行くと、やがて、広場の中央に設けられたステージと、大小様々なテントが見えてきました。
ここが、今日の会場――ほたるちゃんが練習の成果を見せる場所。
思わず、唾を飲み込みました。
私が緊張したって、仕方が無いのは分かっているのですが――。
「はぁ〜、すげぇなぁ」
慌ただしくスタッフさんが右往左往している間をすり抜け、我知り顔でプロデューサーさんはステージに上がりました。
事務員さんもそれに続きます。
「あ、あの、プロデューサーさん」
「美優さんとほたるちゃんもこっち来なよ、ちゃんと見といた方がいいぞ」
そ、そう言われても――い、良いのでしょうか?
「遠慮をするな。キミ達だって関係者どころか、白菊君に至っては今日の主役だろう?」
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