142:名無しNIPPER[saga]
2018/04/29(日) 23:04:53.12 ID:A6rjc17z0
「え、えぇぇっ?」
困惑した様子で、ほたるちゃんがプロデューサーさんの方を見ました。
「どこぞの若手芸人ばりに、食い気味に「また私の不幸が皆々様にご迷惑をぉ〜!!」とか言い出したら」
「そ、そんなキャラじゃないです、私っ!」
「ワイパーかってくらい手をぶんぶん振って、「お金なら出しますからぁ〜〜!!」っつって」
そのおどけ方があんまりおかしくて、私は、お腹を抱えて笑いました。
「み、美優さんまでそんな、笑わないでください!」
「だ、だって、ふふ……プロデューサーさん、おかし……アハハハ!」
「フフ……それだけネガティブな思考が治ったなら、どうやら心配なさそうだな」
事務員さんも、呆れながら満更でもないように、ゲロちゃんの頭を撫でています。
「このゲロちゃん募金も、一定の成果を得たという訳だ」
「そうだな」
プロデューサーさんは、ハンドルを握り直し、前を見つめました。
「さて、その成果を見せる時だ……見えてきたぜ、会場がよ」
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