141:名無しNIPPER[saga]
2018/04/29(日) 23:00:27.63 ID:A6rjc17z0
「話を戻そう」
ふぅ、とため息をついて、事務員さんは後ろの私達に向けて手を上げてみせました。
「温泉でもどうだろう。関東圏内なら、箱根や群馬の草津温泉など、日帰りでも行ける所はある」
「えーやだよ日帰り、忙しいじゃん。ゆっくり一泊してこうぜ」
「キミは別部屋でな。三船君と白菊君はどうだ?」
私とほたるちゃんは、顔を見合わせました。
皆で温泉旅行、楽しそう――私には、断る理由はありません。
「ほたるちゃん、どうですか?」
「わ、私は……」
ちょっと悩んで――でも、すぐに彼女は、顔を上げました。
「行きたいです。皆で、旅行っ」
「うわぁ良かったぁ〜!」
プロデューサーさんが、なぜか大きなため息を漏らしました。
「ほたるちゃんの事だから、「いえいえ私なんてぇ〜!!」とか言い出したらどうしようかと思ったよ」
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