124:名無しNIPPER[saga]
2018/04/29(日) 20:38:08.46 ID:A6rjc17z0
「えっ?」
電話口の彼女の第一声は、私が言うべき言葉でした。
『余計な心配を、かけてしまいました』
「そ、そんな事はありません。私の方こそ…!」
『美優さんは……』
「えっ?」
――しばらく沈黙が続いたのち、先ほどよりもか細い声が聞こえました。
「私のそばに、いるべきではない、って言ったの……本当ですか?」
「ほたるちゃん……」
シュウゥゥ――という、無機質な音だけが、真っ暗な室内に響きます。
私は、かぶりを振りました。
今さら何を、取り繕うことがあるのでしょう。
「そうですね……結局私は、何もほたるちゃんの役に立てませんでした」
226Res/193.03 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20