120:名無しNIPPER[saga]
2018/04/29(日) 20:27:14.97 ID:A6rjc17z0
「私のせいじゃないのなら」
プロデューサーさんに、私は向き直りました。
「一体私は、何のためにいるのでしょうか」
「そ、それは……」
プロデューサーさんは狼狽えました。
思いもよらない私の反論に、咄嗟に返すべき言葉に迷い、困惑した様子です。
「……誰のせいとか、犯人捜しをして済む話じゃない。
強いて言うなら、ほたるちゃんの不幸のせいもあるかも知れないし、それは俺達がどうこうできる話じゃ…」
「何でもかんでも、ほたるちゃんの不幸のせいにしないでくださいっ!!」
プロデューサーさんとトレーナーさんが、ビックリして身じろぎしました。
「私は……!」
自分でも驚くほど大きな声を出して、頭の中は真っ白です。
目の奥がジワリと熱くなり、呼吸さえ、その方法を忘れたようにままなりません。
「不幸、不幸、って……彼女が背負う不幸が、全て彼女のせいなんですか?
違います。少なくとも、今回はもっともこの子の傍に居た、私が気づくべきだったんです。
不幸というなら……私が、彼女の不幸を招いたんです。私は……!」
「落ち着け、美優さん!」
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