118:名無しNIPPER[saga]
2018/04/29(日) 20:22:17.27 ID:A6rjc17z0
「お、おい。ひょっとして空調壊れてないか?」
「えっ?」
途中から、妙に暑いと思っていました。
ただ立っているだけなのに、先ほどから汗が止まらないのです。
プロデューサーさんに指摘され、操作盤を弄ってみますが、反応があるように思えません。
ほ、ほたるちゃん――!
「きゅ、休憩しましょうか。ねっ? 本番も近いですし、ジタバタしなくとも今はもう……!?」
トレーナーさんが言葉を止め、見る間に顔を青ざめながらほたるちゃんに駆け寄ります。
「ほたるちゃんっ!?」
まるで糸が切れた人形のように、膝から崩れ落ちそうになったほたるちゃんを、トレーナーさんが支えました。
「ほ、ほたるちゃん!! 聞こえますか、ほたるちゃん!?」
「ごめんなさい……わたし、ごめ………なさい……」
慌てて駆け寄り、彼女の口からかすかに聞こえた声が、誰に対するものなのか、分かりません。
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