109:名無しNIPPER[saga]
2018/04/29(日) 19:57:22.23 ID:A6rjc17z0
フェス当日まで、あと三週間を切りました。
トレーナーさんの指導にも熱が入ります。
「……! ふんがっ!!」
「と、トレーナーさん!」
「何のっ!」
突然、立てかけてあった備品がグラリとトレーナーさんに倒れかかりましたが、難なく制します。
「目には付いていました。が! あえてそのままにしていたんですよ、あえてね」
曰く、分かりやすい不幸があった方が対処はしやすいとのことです。
ほたるちゃんとのレッスンを重ねるうちに、彼女もすっかり、不幸との付き合い方に慣れたようでした。
「す、すごいなぁトレーナーちゃん……いつもこんな感じなの?」
プロデューサーさんは困惑しています。無理もありません。
これまで彼がほたるちゃんのレッスンに立ち会うのは、そうありませんでした。
「さぁほたるちゃん。休んでいる暇はありませんよ! 続きをやりましょう!」
「はぁ、はぁ……はいっ!」
ほたるちゃんは、滝のように流れる汗をリストバンドで拭い、決死の表情で応えます。
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