107:名無しNIPPER[saga]
2018/04/29(日) 19:50:56.38 ID:A6rjc17z0
「ほたるちゃん」
すっかりハの字になった眉で、今にも泣き出しそうな顔をほたるちゃんは私に向けます。
「美優さん……」
「あの事務所の人に、ついムキになってしまった私も、大人げなかったと思います。
でも……自分の事ならともかく、ほたるちゃんを馬鹿にされるのは、どうしても我慢できなくて」
「でも、その人の言うことは、間違っていません……私は、いくつもの事務所を…!」
そう言いかけたほたるちゃんを、私は手で制止しました。
この調子では、百円がいくつあっても足りないでしょう。
「だから、知ってもらいたいんです。あの人にも、ほたるちゃんの素晴らしさを。
それが、プロデューサーである私の務めだと思うから」
彼女の手を取り、自分にも強く、確かめるように言い聞かせます。
「一緒に頑張りましょう、ほたるちゃん」
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