106:名無しNIPPER[saga]
2018/04/29(日) 19:48:19.13 ID:A6rjc17z0
「彼の言う通りだ」
事務員さんがゲロちゃんを差し出して、プロデューサーさんが百円を入れました。
「我々が考える事は一つ。
白菊君のステージを成功させる事だけだ。結果なんて後からついてくる」
「わ、私、そんなぁ……」
お二人が鼓舞してくれても、ほたるちゃんはどうにも後ろ向きです。
この間までは、少しずつネガティブな思考は改善されてきたように思ったのですが――。
「私、ライブなんて初めてで、そ、それも……一人で、ステージに立つなんて…」
「デデーンだぞ、ほたるちゃん」
「うぅ……すみませ…」
「おっと謝るなって、とりあえず百円」
もし私が一緒に出る事になっていれば、彼女の心持ちも、少しは変わっていたでしょうか?
冗談っぽく、ゲロちゃんへの募金を促すプロデューサーさんの顔も、少し曇っています。
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