魔法使い「私の事、スカウターで覗くのやめてくださいっ!」 勇者「やだ」
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173: ◆rRu4LM9vFs[saga]
2018/06/08(金) 22:56:24.32 ID:eZGeU9Kk0

勇者「……それで、魔族の血が混ざっているのと、魔王城への案内ができるというのにはなんの関係が?」

弓射手「少し長くなるけどゆっくり聞いてね」

弓射手「幼かった彼女・・・祖祖母は、戦争の最中、魔族を憎み手当など誰も買って出ないところでも、無知がゆえに献身的な介護をした」

弓射手「その中で二人は恋におち、彼女は魔族の子を宿した。そして魔族は彼女の手によって、そっと魔王領へと逃げ延びさせてもらった…という話で」

弓射手「それが、魔王領の中では伝わっていてね。その時その魔族は自分に子供がいたことなんて知らなかったから何もずっと変わらなかったのだけれど…。私が魔族領地に来た時に、彼のひ孫にあたることが発覚したの」

勇者「え。…そんなもの、どうやって調べられたんですか」

弓射手「逃げ帰った魔族が、彼女の似顔絵を魔王城に献上していたからよ」

勇者「…人間の娘の絵を、献上?」

弓射手「正確にはきっと、書かされて取り上げられたのだとは思うわ。魔族に友好的な人間の少女。戦争の最中で魔族を手引きしてくれる可能性もある、小さなコマですもの」

勇者「……なるほど」




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