10:名無しNIPPER[saga]
2018/04/27(金) 03:16:13.26 ID:6FtTvWVno
P「ごはんできたぞー」
そんな声が聞こえてきたので、恥ずかしさを振り払いながら段ボールから飛び出しました。
プロデューサーさんはTシャツとジャージ姿で、両手にお皿を持っています。
プロデューサーさんの私服姿を見るのは初めてなのでちょっと新鮮です。
でも、そのTシャツは劇場のオフィシャルTシャツだったのでやっぱりプロデューサーさんなんだなって思います。
P「ネットで猫に食べさせてもいいって書いてあったし大丈夫だよな……」
右手の平皿には、スライスされたゆで卵と鶏ささみが乗っていて、さらに鰹節がかかっていました。
左手のシチュー皿には薄めたスポーツドリンクが入っています。
P「食べるかな?」
普段の食事と比べるとすごくシンプルですけど、なぜかものすごいご馳走みたいに感じます。
考えてみれば今日は何も食べていないのでおなかもすいています。
鶏ささみに口をつけると、あまりのおいしさに夢中になってしまいました。
P「おぉ、食べてる食べてる。よかった」
プロデューサーさんはキッチンから片手にチキンサラダとお漬物、もう片手にビールを持ってきました。
プロデューサーさんのご飯でしょうか。
テーブルにお皿を並べて座ると、ビールの栓を開けて口をつけました。
P「んっ、あ゛〜うまい」
とってもおいしそうに飲んでいます。
実は以前ちょっとだけなめたことがありますが、苦くてあまりおいしくなかったです。
そんなプロデューサーさんはサラダを頬張りながらテレビの電源をつけました。
P「おっ、詩花だ」
流れてきたのは歌番組ですが、961プロの詩花さんが歌って踊っています。
歌もダンスもすごくて、私もご飯を食べる手を止めて思わず見とれちゃいました。
P「……やっぱり黒井社長の目は半端ないな。どこから見つけてきたんだか」
プロデューサーさんはビールを飲みながら難しい顔でテレビを見ています。
さっきまでリラックスした感じだったのにまたお仕事中の顔になっちゃいました。
P「次のフェス、誰をぶつけるか……」
プロデューサーさんはぶつぶつと何かをつぶやきながら鞄からファイルを取り出しました。
ご飯を食べながら、ファイルや手帳とにらめっこしています。
プロデューサーさん、ちょっとお行儀が悪いですよ〜。
P「春香と千早をぶつけりゃ話は早いが……でも、うちの事務所としても……」
P「アクアリウスをぶつけてみるか。あの3人なら……」
P「……いや、うちの色をもっと出すためには」
プロデューサーさんはおうちに帰ってもご飯を食べていてもプロデューサーさんです。
……大丈夫なんでしょうか。ちょっと、心配です。
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