武内P「島村さんとラブホテルに入ることになってしまいました……」
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8:名無しNIPPER[sage saga]
2018/04/24(火) 23:09:27.89 ID:bOgng+vj0
 お城の中はピンクの明かりに包まれていた。

「なんか、普通のホテルとちょっと違いますね」

 どうやら卯月はラブホテルというものを知らないらしい。卯月が裕福な家庭の子であることをプロデューサーは
知っていたものの、どうやらかなりのお嬢様でもあったようだ。
 それにちょっとした安堵を覚えると共に、危うさも感じた。
 この子を一人にしてはいけない。そんな意識すら芽生えた。

 ひとまずプロデューサーは周囲を見回す。
 どうやら人の気配はないようだ。田舎町の、それも人里離れたところであることに少し感謝した。
 何せプロデューサーとアイドルがラブホテルに二人で入ってるのだ。しかも最近売れ出している子である。
 例え、この世界に、紆余曲折の末プロデューサーと結婚したアイドルがいようと、交際を堂々と宣言するような
アイドルがいようと、ラブホテルは、まずい。
 緊急の避難だったとはいえ、誤解されても仕方のない状況である。人気を気にするのも仕方のないことであった。

 しかし、プロデューサーはあることに気づいた。フロントにすら人がいないのだ。普通のホテルだったら
一人くらい受付の人がいるはずなのに。
 実はプロデューサー自身、ラブホテルに泊まるという経験が初めてだったので、このことに軽く困惑した。
 幸い、受付に呼び鈴があったので鳴らす。

「いらっしゃいませ、どうなさいましたか」

 少しして、年老いた女性の従業員が一人出てくる。


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