武内P「島村さんとラブホテルに入ることになってしまいました……」
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名無しNIPPER
[sage saga]
2018/04/24(火) 23:08:31.71 ID:bOgng+vj0
「……あ、プロデューサーさん! あれ!」
卯月が何かに気づいたようで、指で方角を指す。
そこには確かにHOTELと書かれていた。
「あそこに避難しましょう!」
「あ、いえ、あそこは……」
プロデューサーが言いよどむ。何かをためらっているようだった。
何故ためらっているのか卯月にはわからなかったものの、ホテルなら避難するだけでなく一日泊まることだって
できるはずだ。
雨も強くなってきている今、それが最良の案に思えた。
「どうしたんです? プロデューサーさん」
「いえ……」
プロデューサーは卯月の顔を見る。
きっと彼女は気づいていないのだろう。すごくうれしそうにしている表情に、全く裏は感じられなかった。
しかし、あのホテルはまずい。何かうまく断る手段はないだろうか。
プロデューサーの考えを遮るかのようにまばゆい光が走り、その後、大きな音が鳴り響いた。
雷だ。
「きゃっ!」
卯月が可愛らしい叫び声を上げる。
このままではかえって危ない。そう考えたプロデューサーは仕方なく卯月の意見を飲むことにした。
「わかりました、島村さん。あちらのホテルに避難しましょう」
進路を変え、ホテルに向かって歩き始める。
「でも、あのホテルって面白い形してますよね。まるで、お城みたい」
「……ええ、そうですね」
二人が目指す先、それはラブホテルだった。
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