武内P「島村さんとラブホテルに入ることになってしまいました……」
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11:名無しNIPPER[sage saga]
2018/04/24(火) 23:13:12.09 ID:bOgng+vj0
「こちらになります」

 鍵を開け、ルームキーをソケット口に差し込む。すると、部屋の中が明るくなった。
 室内を見て、プロデューサーは驚愕した。
 普通だったからだ。
 自分が普段泊まるようなホテルとほとんど変わらなかった。
 明かりも普通の蛍光灯だったし、一見した限りでは変なものも見当たらない。
 違いがあるとすれば、トイレとバスルームが別々になっていることと、ベッドが先ほど卯月が選んだ通り、
円形になっていることくらいだろう。

「お帰りの際はフロントにご連絡ください。それでは、失礼します」

 最低限の連絡だけ済ませると、従業員はすぐその場を後にした。
 これまでの行動から推測すると、極力客と顔を合わせないようにするための配慮なのだろう。確かに、
プロデューサーもこんな店であまり他人に会いたくないという気持ちはある。

「プロデューサーさん、はい」
「あ、ど、どうも……」

 卯月がハンガーを渡してくれたので、脱いだスーツをそれにかける。
 すると横から伸びてきた手が、自然な流れでさっとハンガーを取り、ラックに引っかけた。
 こういう細かい気配りができる子なのか、と少し感心した。

「島村さん、大分濡れていますので、その、お先にお風呂を」
「あ、そうですね。でも、プロデューサーさんだってだいぶ……」
「いえ、私のことは気にしないでください。島村さんのお身体の方が大事です」
「……はい、じゃあ先に使わせてもらいますね」

 何か言い含むところがあったのか、少しの間黙っていたものの、プロデューサーの言葉に甘えることに決めたようだ。
 卯月がバスルームのドアを開ける。ちょっと広めの風呂場が見えた。そのまま中へと入っていく。


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