5:名無しNIPPER
2018/04/24(火) 20:43:20.50 ID:25rQ95o00
選んだ時は申し訳なさそうだった。ここまでして貰わなくていいと。
ベッドを買い替えるつもりだったから問題ないと、ウソをついた。
使うことがなくなったら、自分のベッドにするからと。
私は少女の眠るベッドサイドに座って、見下ろすように顔を覗き込む。
横向きに体を抱く様に眠っている彼女は、真っ白なパジャマに包まれていた。
「起きてください。朝ですよ」
可愛い下がり眉をなぞるように頭を撫でると、彼女はゆっくりと目を開いた。
「茄子、さん……?」
夢うつつな瞳が私を捉えた。
急に顔を上げ、枕もとに置いてあった時計を両手でぐっとしがみつく様に持って顔に引き寄せた。
「あれ、動いてる……」
時刻を確認した訳じゃないらしい。時計が壊れていると思ったようだ。
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