41:名無しNIPPER
2018/04/24(火) 21:46:12.03 ID:25rQ95o00
「……茄子さん?」
「前も言ったけど、そんなに急がなくていいんじゃない? ほたるちゃんがすぐにでもこの家を出たいって言うなら話は別ですけど」
「そ、そんなことないです!」
ほたるちゃんはこちらに身を乗り出すようにしていった。
「じゃあ、どうして?」
「茄子さんはとっても素敵です、美人ですし、料理もおいしいし優しいし。できることなら、ずっと居たいぐらいです」
「なら、ずっと居てくれていいのよ?」
「えっ」
私の言葉は予想外だったのだろう、ほたるちゃんは目を丸くした。
私は洗ったばかりで乾燥させていないコップを手に取った。
シンプルだけど綺麗な細身のガラスのコップだ。ほたるちゃんの為に買ったコップだった。
冷蔵庫からお茶を取り出すと、コップに注いで一口飲んだ。
ちょっと濃い。煮立てすぎてしまった。
「ほたるちゃんも飲む?」
「大丈夫です」
「そう」
私はもう一度口元でコップを傾けた。
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