39:名無しNIPPER
2018/04/24(火) 21:44:13.11 ID:25rQ95o00
友紀ちゃんの考えは、とんだ思い違いだ。
ほたるちゃんの居なくなる寂しさではなく、ほたるちゃんと過ごすことによって得られる平凡が、私には何よりも大事なのだ。
だけど、それを守るためにどうすればいいか、私には手段は思いつかなかった。
ほたるちゃんと仕事現場が被る事自体が珍しい。
仕事が一緒では駄目なのだ。
ほたるちゃんに加害者意識を持たせ、私の元にとどまらせるには、ほたるちゃんと私が別々の状態で大きな事故や事件が起きなければならない。
私が傍にいる状況で不運が起きては、ほたるちゃんは私からも遠ざかる。
そういう意味では、ラジオ局での一件は千載一遇のチャンスだった。
私はそれを見事に掴めそこなったわけだ。
同じような幸運なチャンスは、二度とやってこなかった。
それも当然か。
ほたるちゃんといると、私から幸運は遠ざかる。
私は私が求める平凡の為に、その平凡が離れようとするのをなすすべもなく見ているほかなかった。
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