12:名無しNIPPER
2018/04/24(火) 20:52:59.45 ID:25rQ95o00
「ねえねえ、この後二人は暇? ご飯食べいかない? 美世ちゃんが車出してくれるよ」
「そう、出してあげるよー」
ほたるちゃんは申し訳なさそうに笑った。
「ごめんなさい、この後は私のお仕事があって」
「そういう訳なんです。だから私とほたるちゃんはいけないんです」
「ふーん、そっか。じゃあ仕方ないね」
四人でラジオ局を出て、出入り口で別れた。
私とほたるちゃんは、次の現場へむかった。
ほたるちゃんが茄子を真剣な調子で吟味していた。
その様子がおかしくて、私は笑ってしまう。
「ほたるちゃん、またナスビ?」
「はい、せっかくだから大きいのがいいのかなって」
帰りがけ、二人で一緒にスーパーに立ち寄っていた。
小さな子がナスビを睨みつけている様子は、中々おもしろい絵だった。
食事は外で済ますことも多いけど、作れるときは当番制で作る様にしていた。
今日はほたるちゃんの日だった。
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