6: ◆E055cIpaPs
2018/04/21(土) 22:53:55.13 ID:0nbIURfu0
「突然Pちゃんがみくの目をじーっと見つめるから何事かと思ったのに、ネコミミを見てただけだなんて酷いにゃ……」
「いや、それを突き付けて来たのは前川じゃんか……」
話がしたい、と半ば無理やりみくを連れてきた喫茶店で、僕はメニュー表を押し付けながら彼女の機嫌を取っていた。
「ほらほら、何でも好きなものを注文していいから」
「なんか雑じゃない? っていうか、何をたくらんでいるの!?」
「雑じゃないし、たくらんでもいない。 ほら、このクリームソーダ―なんてどうだ? 盛り付けに拘ってて美味しそうじゃないか」
「ハンバーグがいいにゃ…… ってなんで今微妙そうな顔したの! やっぱり何か企んでるにゃ!」
ふしゃー!、と本当のネコみたいな怒り方をするみくを前に、助けを求めてありすの方に目を向けるも、何故か彼女は機嫌を崩しているらしく一向に視線が合う様子さえも無かった。
「普段のファミレスじゃなくて、突然喫茶店なところが特に怪しいにゃ」
そもそもPちゃんにこんなオシャレな喫茶店なんかに合わないにゃ、と何故か毒を吐きながらメニューを畳んで僕をじっとりと睨みつけている様子を見ると、おそらくみくは僕が白状するまで追撃を許さないつもりらしい。
できれば後からゆっくりありすと相談したかったのだが、仕方がないのだろう。
「前川は確か、インタスグラムってのに熱を入れているんだったよな」
僕はゆっくりと口を開いた。
「それを詳しく、教えて欲しいんだ」
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