10: ◆E055cIpaPs
2018/04/21(土) 23:25:38.44 ID:0nbIURfu0
「へー、なるほどね。ありすちゃんがインタスグラムかぁ」
「あたし達もやってるんだよね。ありすちゃんアカウント教えてよ」
そう言って二人が開いたアカウントには、ありすのそれとは違って数十万を超えるファンが付いていた。
「お二人は、ご自身の写真を沢山アップされているんですね」
「あはは、改まってそう言われちゃうとちょっと恥ずかしいな……」
「美嘉のインスタ、自撮りばっかりだもんねー」
「そういう加蓮だって自分の動画ばっかり上げてるじゃない!」
「あたしのはちょっと違うもーん」
そう言う二人のアカウントを覗いてみると、確かに彼女たちの楽しそうな日常を切り取ったような写真が沢山アップされていた。
みくのインスタは彼女自身の写真に比べて、どちらかというと猫の写真やネコミミをつけた(おそらくはみくに無理やり付けられた)事務所の女の子の写真が多かったことを考えると、ここにも個性が垣間見えるような気がする。
「二人のファンの数を考えると納得できないこともないんだけど、それでもオフショットだけでこんなにたくさんのフォローが付くものなのか?」
一言に彼女たちのファンとは言っても、握手会やラジオの公開録音にまで足を運ぶ人達からCDをレンタルして聞く人達、ステージ上の彼女達に魅力を感じている人達や彼女達の素顔にまで興味をもってくれている人達まで、気持ちの入れ込み具合は各々である。
彼女たちのプライベート、つまり日常の写真にまで興味を持っている人がこれほど沢山いるならば、一人でちょっとしたライブ会場を埋められる日もそう遠くは無いのだ。
無料だとは言えども、数十万のユーザーが常に彼女たちの投稿をチェックしているのならば、それは一度プロデュース方針を見直す必要があるように思える。
「いやあ、流石は私たちのプロデューサー。 見てる所が違うねぇ★」
「アタシたちだって色々考えてるんだよー、ちゃんと工夫してるんだから」
「そういうこと★ どう? ありすちゃん、分かる?」
「子ども扱いしないでください、それぐらい分かります!」
そう言ったありすは、自分のスマホと僕のスマホで彼女たちそれぞれのアカウントを開いて必死に見比べている。
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