小日向美穂「あなぐま、階段を上る」
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23: ◆DAC.3Z2hLk[saga]
2018/04/20(金) 00:32:40.00 ID:Q3vY7Opm0

 お母さんを味方につけたことで、私は浮かれていたんだと思います。
 着々と上京の時が近付いているのを感じました。

 アイドル。東京。
以下略 AAS



24: ◆DAC.3Z2hLk[saga]
2018/04/20(金) 00:33:14.23 ID:Q3vY7Opm0

「できるもん!!」
「できん!!」
「できるもーん!!!」
「できるわけんなかー!!!」
以下略 AAS



25: ◆DAC.3Z2hLk[saga]
2018/04/20(金) 00:33:41.68 ID:Q3vY7Opm0


「お父さんは頑固者(もっこす)やけんねぇ」
「ほんとだよっ、もう!」
「あんたもたい」
以下略 AAS



26: ◆DAC.3Z2hLk[saga]
2018/04/20(金) 00:34:24.35 ID:Q3vY7Opm0

 お父さんとの冷戦状態はそれからしばらく維持されました。

 ともかくこっちも完っ全に腹を括った形になります。

以下略 AAS



27: ◆DAC.3Z2hLk[saga]
2018/04/20(金) 00:35:02.84 ID:Q3vY7Opm0

 高校一年の夏休みと冬休みはアルバイトに精を出しました。
 そういうのを禁止する高校じゃなかったから、社会経験ということで説明をつけて。

 働いて勉強して、アイドルのことも喋り方も勉強して、疲れたら熊さんを撫でて。
以下略 AAS



28: ◆DAC.3Z2hLk[saga]
2018/04/20(金) 00:35:51.15 ID:Q3vY7Opm0

   〇


 どこからどうやって切り出したものか。
以下略 AAS



29: ◆DAC.3Z2hLk[saga]
2018/04/20(金) 00:36:24.74 ID:Q3vY7Opm0

 なんでも婦人服のセールがあるとかないとかいう話で、三人で行ったのは鶴屋百貨店。
 お休みの日にわざわざ職場に行くことにお父さんは難色を示しましたが、ついにはお母さんに押し切られて。

 婦人服売り場に突撃するお母さんを見送り、私達はぽつんと取り残されました。
以下略 AAS



30: ◆DAC.3Z2hLk[saga]
2018/04/20(金) 00:37:18.89 ID:Q3vY7Opm0

 ……ついてきちゃった。

「わぁ……」

以下略 AAS



31: ◆DAC.3Z2hLk[saga]
2018/04/20(金) 00:38:32.41 ID:Q3vY7Opm0

「うん。……そうだね」

 街は更新されていく。
 それを寂しく思う気持ちは確かにありました。
以下略 AAS



32: ◆DAC.3Z2hLk[saga]
2018/04/20(金) 00:39:31.62 ID:Q3vY7Opm0

「色々しよったんは知っとる。バイトで金ば溜めとったことも」
「も、もしかしてお母さんから聞いて……?」
「お前がバイトしよったとこの社長は俺の大学ん時の先輩じゃ」

以下略 AAS



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