高垣楓「君の名は!」P「はい?」
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108: ◆PL.V193blo[sage saga]
2018/04/23(月) 07:04:57.85 ID:uqQOtxCi0
「へえ、頂上は結構、広いんですね」

境内は、ちょっとした広場のようになっていて、僕たち以外にもまばらな参拝客の姿が見て取れた。
高い場所にあるから、街の様子が見て取れる。

――――ああ、あの下の方にあるのが、本来の目的の温泉か。
隠れ温泉っていうからもっと原野の只中にあるようなのを想像してたけど、こじんまりした旅館みたいなのも併設されてて、その気になれば泊まることもできそうだな。
と、滴る汗を拭いながら、物見遊山気分であたりを見回しつつ、中央にででんとある本殿に向かおうとすると、楓さんが居ない。

「楓さん?」

きょろきょろと探すと、少し離れた隅っこのほうにしゃがみ込んでいた。

「――――あ、ごめんなさい、プロデューサー。お参りをしてました。」

見れば、スクリと立ち上がった楓さんの膝元に、小さな祠がある。
紙垂が掛かっているだけの、陰になって長らく忘れ去られてしまっているような、控えめな祠だった。

「ここに来ると一応、本殿へご挨拶する前に、お参りさせて頂いているんです。大きく目立つ社稷は皆さんがお参りしますけれど……こういうところは、気を付けていないとあまり人が来ないから……」
「ああ、わかります。僕も境内の中にある小さなお稲荷さんまで全部、お参りして回っちゃう派です」

小さく目立たなくても、祀られてる以上、ご神仏ですからね。
目立つところだけお参りしてあとはおざなりってのも、なんか不義理だし。
その辺の感覚は、わかるような気がします。



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