92:名無しNIPPER[saga]
2018/04/21(土) 20:44:54.31 ID:LYLIZ9K70
「……えー、と。
どうせ愛華に今からそんなこと言っても、多分やったことを認めないし、余計に面倒くさいことになるし、何より一番優先すべきなのは、なるべく早く俺が田中さんに会って話すことだと思うからって理由で、とりあえず俺たちだけで行きません?」
「まぁ、しょうがないね」
分かっていたように、呆れたように相川は頷いた。
◯
学校を抜け出すなんて人生で初めてのことである。
実際にやってみると、案外あっさりとしていた。
田中さんの家に着いた俺と相川。俺がインターホンを押してしばらくすると、スピーカーから彼女の声が聞こえた。
「はい」
俺が返事をすると、驚いたような気配が伝わってきた。
俺は「話したいことがあるから」と言って、彼女に家から出てきてもらった。
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