91:名無しNIPPER[saga]
2018/04/21(土) 20:44:18.05 ID:LYLIZ9K70
「別にそれはどうでもいいし、君が行くって言うなら案内してあげてもいいけどさ」
相川はそこで言葉を区切った。沈黙が落ちる。
俺は僅かに顔を上げて、彼女と視線を合わせた。
彼女は俺の瞳をジッと見つめる。
「愛華ちゃんには、何も言わないの? 君も分かってると思うけど、今回の件、一番悪いのは愛華ちゃんだよ? こんな酷いこと普通の常識のある女の子なら絶対にしない」
「つまりそれは、愛華が人としておかしいって?」
「それは少し違うかな」
「何がだ」
「おかしいのは君も同じだよ」
それを言われると辛いです。
「まぁ、それは今は置いておいて。普通に考えたら、愛華ちゃんも田中さんの家に連れて行って、謝らせるべきだと思うんだけど?」
少し厳しい目つきで、相川が俺を見た。
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