世界を救う三日間の話
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6: ◆.s5ziYqd8k
2018/04/16(月) 22:05:19.94 ID:xaEfnyHJ0
…………。

そういえば。

私達は普通にここまで来てしまったけど、たぶん、知っていなければ驚くことは他にもあった。

たとえばそう、今、私達が向かう『柱』への乗り物。

昔テレビで見たような、ゆっくりに見えて、凄まじい速度で景色が流れていくこの乗り物。

「いよーっしるばー! これこそファンタジィだね! ドラゴンだどらんご!」

やよいのテンションがなんだかとんでもないことになっている……。

でも、同感だ。

私達は龍の背に乗って街の上を飛んでいる。

「タクシー代わりに龍なんて、漫画でもそうそう無いよ」

「うっふっふ! こりゃあドラゴンナイトってやつかなぁ!」

龍の眼が、私とやよいを捉える。怖くはないけれど、やっぱり迫力はある。私の大きいだけの図体が縮こまるのがわかる。

それに比べてやよいときたら、ほとんど龍の頭の上で飛び跳ねている。落ちないとわかっても私にはきっとできやしない。

……やよいが、羨ましい。



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