高垣楓「おでん」
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9:名無しNIPPER[saga]
2018/04/14(土) 23:34:28.46 ID:HxHKUsXj0

八海山の四合瓶を抜く。徳利に注いで兄ちゃんの前へ置き、瓶の方を姉ちゃんへ渡した。
まさかラッパ飲みしねぇだろうなと一瞬だけ思ったが、
意外にもおとなしくぐい飲みへ注ぎ直してくれた。


 『乾杯』


息ぴったりに器を鳴らすと、兄ちゃんは普通に、姉ちゃんは豪快に中身を呷る。
同時に吐き出した溜息は、まぁ、何だ。本当に頑張れよ兄ちゃん。

 「私、この一杯の為に生きてます」
 「ツッコミませんよ。それで大将さん、食事はどんな物が?」
 「見ての通りだ」

舟の上で手を広げた。
大根に始まり、玉子、蒟蒻、はんぺん、昆布、車麩、餅巾着などなど。
特に珍しいタネは泳いでない……せいぜいチョリソーぐらいか?

 「じゃあ、餅巾着を」
 「大根と昆布をお願いします」
 「あいよ」


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